庭木は庭のシンボル。庭を彩る庭木選びと剪定を学んで、緑あふれた生活を楽しんでいきましょう。
庭木は園芸店はもちろん、ホームセンターでもさまざまな種類が置いてあって手軽に買い求めることができます。ガーデニングブームによって、新築の庭をすべて自分たちの手造りでといった人も増えてきました。素敵な庭園にしたいと誰もが思うのですが、ガーデニングを始めたばかりの人が自宅の庭にはどんな庭木がいいのか、どこに植えるのかといったことはなかなかわからないと思います。
はじめはお店によく相談しながら庭木を選んでいただきたいですが、どんな庭園を作りたいのかといったところである程度、全体のイメージは持っておきたいところです。(外壁、垣根、車庫などを含めたエクステリアも配慮)庭木選びでは木が大きくなったらどうかということも考えなくてはいけません。また、地域によっても育ちやすい庭木というのがあります。
庭木の種類としても白や赤などの花が咲く庭木、果実がなる庭木、紅葉する庭木、花が香る庭木、垣根になる庭木、針葉樹や冬に葉がなくなる庭木などさまざまです。毎月のお手入れについてもきちんと管理ができることも庭木選びのポイントでしょう。家族でもよく話合い、庭造りと緑あふれた生活を楽しんでいただきたいと思います。
人気のある庭木はいろいろあります。高木の常緑樹シマネトリコもそのひとつ。1年中細い葉がついていて、病害虫がほとんどつかずお手入れが楽というのも特徴です。
5月に花をつけるハナミズキは秋には実がなり、紅葉も楽しめます。別名アメリカヤマボウシとも言われています。白い総苞片をつけるヤマボウシは秋には赤く熟した食用の実がなります。これも紅葉も楽しめます。紅葉といえばもみじもいいですね。椿も昔から庭木としてよく親しまれています。また、椿によく似た白い花をつけるヒメシャラも、その幹の美しさを好む人も多いですね。
花が香る庭木と言えばキンモクセイ。秋には黄色い花を咲かせます。沈丁花も春に香る代表的な木です。生垣に人気があるのがレッドロビンで赤い新芽がとても映えます。サザンカもいいですね。
その他にもいろいろあるわけですが、育ちやすい地域があったり、庭の日あたり、風あたりなどもあるのでお店の人にしっかりと確認しながら庭に最適な樹木を選んでいただきたいと思います。いいアドバイザーにあたるといいですね。また、庭木とは長くつきあっていくものですから、こういった機会にいろいろ調べてみると良いですね。
庭木は植えてそのままというわけにはいきません。剪定、薬剤散布など庭木のお手入れをきちんとする必要があります。剪定は、病気に蝕まれたり、樹の形が悪くなったり、他の庭木の成長を妨げることを防ぎます。
この庭木の剪定は、木の特性によって剪定する時期をあわせることが大事です。花や果実の咲く庭木の剪定は花・実が落ちた頃、落葉樹は葉が落ちた冬の期間。常緑樹は冬を避けるといった具合で、さらに木によっても剪定方法があったりします。その上で枯れ枝・枝同士が交差した枝・病気枝・からみあって風通しが悪い状態になった枝などを切ったりします。
剪定は植木鋏、剪定鋏、高枝鋏、剪定のこぎりなどで行い、技術には間引き・切り戻し・刈り込みがあります。間引きは不要になった邪魔な枝を切り、日当たりを良くすること。切り戻しは形を留め、樹勢を回復させるために切ること。刈り込みは垣根などの庭木の上を揃えたり、丸い形にしたりすることです。
大きな庭木の場合、剪定を庭師さんにお願いする場合もあると思いますが、低木や苗木などの剪定や年間のお手入れ方法は自分でできるようにしておきたいですね。